「ミスを責めない文化」を大切に

INTERVIEW

伊藤 裕二

リハビリ部門トップ/作業療法士

2020年入職

INTERVIEW

これまでのキャリアを教えてください。

作業療法士歴は20年以上で、木の香往診クリニックには入職して3年目です。
学校卒業後、首都圏の農村地域のケアミックス病院で働きました。入院外来で、幅広くいろいろな疾患の方を診ていました。
その後整形外科クリニックの立ち上げに携わり、そのクリニックリハ科のトップとして働いていました。家庭の事情で名古屋に転居し、回復期病院のリハ科トップとして、外来と訪問リハビリをやっていました。
2年半前に、木の香往診クリニックへ転職しました。

チームは柔らかい雰囲気ですね。
メンバーのことも、とても信頼しています。

どのような患者さまのリハビリを担当していますか?

当院で診療している方のリハビリだけでなく、ほかの病院が主治医の方のリハビリも受けています。また、認知症グループホームに入居されている方の機能訓練などのご提案も行っています。
患者さまの層もさまざまです。年代は20代の方から100歳を超える方まで。疾患も幅広く、ガン末期や脳梗塞後遺症の方など、さまざまな方にリハビリを提供しています。
一人ひとりのお話をしっかりと伺い、どのようなアプローチが適切なのかを考えながら、リハビリを行っています。

リハビリ部門には、どのようなスタッフがいますか? 雰囲気はどのような感じですか?

作業療法士の私のほかに、2名(言語聴覚士・理学療法士が各1名)在籍しています。言語聴覚士は回復期を経験後、在宅医療に興味を持って当院に入職。理学療法士は、急性期、回復期、デイケアを経験後、当院に入職しました。二人とも多角的な視点を持って、患者さまのリハビリに取り組んでいるので、とても信頼しています。
雰囲気は、全体的にやわらかい感じですね。やわらかい雰囲気のなかで、それぞれが主体性を持って発言できる組織を目指しています。

私も失敗することもあります。そのときは「失敗しちゃいました」と正直に伝えて、解決策を練るようにしています。

チームをマネジメントするうえで、どんなことを大切にしていますか?

一番気をつけていることは、何か問題が生じたとき、個人の責任にしないということです。誰かのミスを責めるのではなく、問題そのものに焦点を当てて、どうすればよかったのかを考えたり、解決策を練ったりすることを優先しています。
こういう考え方を「No Blaming Culture」と言います。訪問看護ステーションで取り入れているところもあるのですよ。こういった考え方が浸透すると、何か問題があったり、困ったことがあったときに相談してもらいやすくなりますよね。相談してもらえれば、「次回以降こうしましょう」という話もできます。
もちろん、私も失敗することもあります。そのときは「失敗しちゃいました」と正直に伝えて、解決策を練るようにしています。

個人を責めない文化は、クリニック全体にも浸透していますよね。

そうですね。ミスを責めずに共有できる環境なので、その後の対応がスムーズにいきますね。さらにミスした人に対して「大丈夫?」と声をかけている姿も見ます。とてもいい当院の文化だと感じています。

「いろいろなやり方があるんだなあ」と構えられる柔軟性のある方が活躍できるかと思います。

リハビリ部門で活躍できる方とは、どのようなタイプですか?

リハビリ職として、ある程度の経験を積んでいることが前提になりますが、そのうえで「柔軟性」が必要になってくると思います。
リハビリは、機能訓練でその方をよくしていくというイメージが基本的にはあります。しかし、在宅は本当にいろいろな要素があります。たとえば、40分間患者さんの話を聞いた結果、患者さんがこれまでと行動を変え、今までやらなかったことをやるようになって、それがその方にとって好影響をもたらすことがあったりもします。
一つの方法にしばられず「いろいろなやり方があるんだなあ」と構えられる柔軟性のあるタイプが、在宅医療のリハビリ職には向いていると感じます。

最後に、当院で働くことを考えている皆さんへのメッセージをお願いします。

リハビリ部門では和気あいあいと、かつ真剣に、患者さまのリハビリに取り組んでいます。部門としてはまだ小さいですが、今後少しずつ規模を大きくし、さらに多くの方々に、質の高い訪問リハビリを提供できればと考えています。興味をお持ちの方、ぜひご連絡ください。

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