「大切にされている」と感じられる職場

INTERVIEW

川上 美菜

言語聴覚士

2021年入職

INTERVIEW

これまでのキャリアを教えてください。

木の香往診クリニックに入職して、約1年半です。
言語聴覚士の資格を取ってから、東京にある回復期のリハビリテーション病院で、約6年間働いていました。そこでは主に、成人の嚥下障害、失語症、高次脳機能障害、構音障害、音声障害などの方に、評価と訓練を行っていました。
夫の転勤がきっかけで、名古屋に引っ越すことになり、その後は2年間お仕事をお休みしていましたが、子育てが少し落ち着き、名古屋での生活にも少し慣れてきたので、木の香往診クリニックで仕事を再開しました。

職場の雰囲気や人柄を重視して、木の香往診クリニックを選びました。

木の香往診クリニックに入職したきっかけを教えてください。

回復期病院で働いていたときに、在宅・生活期で働くSTの少なさを感じていました。そのため、もし自分が仕事を変えるときがきたら、生活期で働くSTになりたいなと思っていたのが、大きなきっかけです。
木の香往診クリニックへの入職は、職場の雰囲気や人柄を重視しました。仕事を探しているとき、インタビュー動画などを見て「みなさん、いい人そうだな」という印象を持ちました。入職の面接の際に、実際にいろいろな方とお話をさせていただきましたが、最初の印象とのギャップがなく「ここで働けたらいいな」と思いました。

現在の仕事内容を教えてください。

主に、個人宅や施設にうかがっています。一日の訪問件数としては、今は時短で働いているので、最大でも3 件くらいです。
リハビリの対象者としては、成人の嚥下障害の方が多いです。リハビリ内容としては、その方に対しての機能訓練のほか、家族の方や施設スタッフの方への食形態の提案、食事介助方法の指導、環境調整の指導などを行っています。あとは、月に2つの認知症グループホームへの訪問を、PT、OTと一緒にうかがっています。
また、たまにドクターやナースから嚥下評価の依頼がくるので、耳鼻科医の先生と連携して、嚥下の評価も行っています。あとはカルテ・計画書・報告書の作成などの書類業務、教材作成などを行っています。

回復期の現場で働いていたときとくらべて、違いを感じることはありますか?

回復期では、患者さまがどんどんよくなっていくのが、目に見えてわかることが多かったです。
生活期になると、少し回復がゆるやかだったり、ちょっと状態が悪くなってまた一からやり直したりすることも多いので、そこが違うところかなと感じています。

嚥下訓練と言語系の訓練の、患者さまの割合の差はありますか?

今、私が担当している患者さまだと、嚥下訓練の方が9割くらいです。

ご家族、施設の方が、頼りにして相談をしてくれると、専門職としてのやりがいを感じます。

在宅医療の世界で働くことの、おもしろさややりがいはありますか?

少しずつ患者さまがよくなり、時間はかかるけど、一つ二つとやれることが増えてくると、やりがいを感じますし、喜びにもなります。あとは、ご家族や施設の方が、私の訪問の日を待って、その日にいろいろ相談をしてくださったり、頼ってくださっているなと感じたりしたときに、専門職としてのやりがいや喜びを感じます。

たいへんだったエピソードはありますか?

患者さまのご自宅にうかがった際、患者さまが発熱して、呼吸も苦しそうだったので、焦った経験があります。基本的に、訪問は一人で行います。病院みたいに、すぐ看護師さんやほかの人を呼べる状況ではないので、そのときの判断を任されるというたいへんさはあります。
あとはSTの職業柄のことになりますが、嚥下訓練などリスクを持った訓練も多いので、つねに緊張感を持ちながら、リハビリはやらないといけないなっていうのはありますね。

木の香往診クリニックでは、緊急時に電話をかけると、なんらかの指示がもらえますよね。

はい。先ほどのケースのときも、看護師さんに問い合わせていろいろ指示をもらいましたが、すごく落ち着いて対応してくださいました。そのあと、リハ科で報告したときに、今までの経験をいろいろ教えてもらったり「こういうとき、こういうふうにしよう」というフローチャートを作成し直したりしました。

在宅の現場で働く言語聴覚士には、どんなスキルが必要だと思いますか?

一人でうかがうことが多いので、リスク管理をしっかりできないといけないと思います。あとは、専門職として、評価・訓練プログラムの立案ができるというところが、大切になるかなと思います。

勤務日数や働き方を、生活状況に合わせて調整してもらえます。

実際に働いてみて感じた、職場の雰囲気を教えてください。

私も含めて職員一人ひとりが、大切にされているなと感じます。主治医の先生に、患者さまの報告書を提出して見てもらった際、そこに先生が「いつもありがとうございます」と書いて、返却してくださったこともありました。すごくリスペクトしてくれているなと、感じます。
また、勤務日数や働き方を、生活状況に合わせて調整してくれたり、少し忙しそうにしていると、まわりの方が「何か手伝えることあれば言ってね」と声をかけてくれたりなど、大切にされているなと、常々感じます。

最後に、当院で働くことを考えている皆さんへのメッセージをお願いします。

私自身、2年間の仕事のブランクがあったり、子育てをしながらだったりと、働くうえで少し負い目を感じることもありましたが、すごくやりがいを持って働かせてもらっています。在宅医療の経験がない方でも、皆さんがしっかり受け入れてくれるので、すごくあたたかい職場だと思います。

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